令和3年東北清酒鑑評会最優秀賞受賞しました
吟醸酒・「千功成」で栄誉 二本松・檜物屋酒造店
檜物屋酒造店は吟醸酒の部に「千功成大吟醸袋吊り」を出品、初の最優秀賞に輝いた。「千功成」は市外にほとんど流通しない地酒中の地酒。斎藤一哉社長(50)は「地元に愛される酒を丁寧に造る小さな蔵でも高い技術力を持っていると証明でき、うれしい」と喜ぶ。
震災と原発事故後、南部杜氏(とうじ)を招くことができなくなり、市内在住の杜氏、和田健一さん(72)を中心に従業員5人が試行錯誤しながら酒造りを続けた。地元の蔵人だけによる9度目の仕込みで栄誉を手にした。
「県ハイテクプラザの技術指導や県内酒蔵との情報交換が大きい」と斎藤社長。仕込み量が少なく、夏の劣化が課題だったが、氷点下5度で貯蔵できる冷凍庫を導入しクリアした。全国新酒鑑評会は2年連続入賞中だ。「10度目の節目の仕込みで金賞を」。斎藤社長と蔵人は東北一を励みに次のステップへまい進する。
(福島民友新聞記事引用)